最近の映画ドラえもん

のぶ代ドラえもんの映画ビデオを借りた。
最近わさドラに慣れてきて、もしかしたら のぶドラの方が違和感あるかも…という感じになりつつあったが、やはり のぶドラは圧倒的だと思った。
のぶドラは保護者の立ち位置だが、わさドラはどちらかというと友だちタイプ。
旧ドラは精神年齢も高く大人だ。
「きっつぅ~」ということをズバズバ言うが、大山のぶ代さんの人柄だろうか、全然イヤミでないし、腹に落ちる笑いになる。ポンコツロボット(セワシくんでも買える、どこか欠陥品)というのを見事に表現している。
新ドラは一言でいうとバタバタしている。落ち着きがないし、喜怒哀楽も激しい。小学生ののび太たちと横並びで、保護者になりきれない。ポンコツロボットというよりか、頼りがいないロボットという印象。

ジャイアンに関しても、普段はいじめっ子だが、映画になると途端にいい奴になるのだが、旧ジャイアンはホントにホントにいい奴なのだ。ただのいじめっ子でない、力のあるものが、弱きを助け…をまさに体現している。

しずかちゃんは顕著に違和感がある。
旧しずかちゃんは天使だが、新しずかちゃんはギャルっぽい。表情や行動の端々に腹黒さを感じる。
「のび太の大魔境」でゴリラを投げ飛ばすシーン。
旧しずは一貫して申し訳ない気持ちでいるに対し、新しずは「ごめんなさーい」と言いながらも、楽しそうにゴリラいじめをしている。映画に限らず、日常放送でも新しずは受け入れがたい。どこにでもいるぶりっ子女の子に成り下がっている。
ドラえもんの映画は子ども向けと言いながらも、大人にも問題提起をしている。
自然破壊やオゾン層破壊、核戦争の不安、動物絶滅など子どもだけでなく大人も考えさせられるものが多く、それこそが藤子・F・不二雄先生の精神ではないかと思う。
それがここ最近のドラ映画は、そのメッセージ性が薄れているように思う。リメイク版はともかく、新しいオリジナル映画は何が言いたいのか分からず浅い。
声優さんの力量が足りないのを制作側で何とかカバーしようとして視覚的なギャグに走り、薄っぺらい笑いを取っている気さえする。
しずかちゃんがギャグを言い、ドラえもんたちがズッコケる。吉本かいっっ!と突っ込みたくなる。
それはそれで良いのだが、しずかちゃんももっとさらっと言えばいいのに、変に強調して言うので、「今から私、面白いこと言うわよ」というのが鼻につく。
旧ドラはこの辺は見事だった。面白いことをいうときも、流れを決して止めない。流れるようにギャグをいい、たとえ気づかなかったとしても、ストーリーの邪魔をしない。あくまでもギャグは隠し味だった。
いや、もしかして逆なのか?
声優さんのせいではなく、制作者側が藤子先生の大事にしてきたものを理解していないのか?
ドラえもんがバタバタ落ち着きないのも、しずちゃんが腹黒いのも、のび太がクズすぎるのも制作者側の問題なのか?
とはいえ、絵のクオリティは圧倒的に新ドラの方がいい。
しずかちゃんはかわいいし、ゲストはロリやショタが喜びそうなくらい愛らしくなっている。

でも力を入れてもらいたいのはそこじゃない。
大人も考えさせられる「映画ドラえもん」であってほしいと思う。

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